最初にフランス・パリを訪れたのは私が6歳の時。
当時、父の仕事の関係でイギリス・ロンドンに住んでいたため、
ヨーロッパ内での家族旅行はかなりした。
もちろん6歳なんて、パリでどんなものを見たかなんてあまり記憶にない。
その次にフランス・パリを訪れたのは、大学3年の春休み。
大学時代からの親友と一緒に、二度目のロンドン転勤をしていた父を訪ね、
その後パリへも足を伸ばした。
その時のパリの印象は、『最悪』。二度と来るもんかと思った。
何故なら、フランス人がとにもかくにも感じ悪く、英語も全く話してくれない。
結局、マクドナルド、PIZZA HUTで夕食を食べるなど惨めな思い出ばかり。
なのでそんな街にまさか自分が住むとは思わなかった。
それでは本当にフランス人は「感じが悪い」のか?
3ヶ月住んでみて、その答えは『YES』&『NO』。
まず、『YES』については、大抵はお年をめした方々が概してそう。
アジア人一般に対しての差別視はまだまだあり、電車などでよくにらまれたり、
眉間にシワをよせながらジロジロ見られたりする。
同じアパルトマンに住むおじいさんにエレベーターで出合って
「Bonsoir (こんばんわ)」と言っても完無視されたこともあった。
スーパーでお年寄りのおばあさんが棚から缶詰をとろうとして、
幾つかの商品を床にばらまいてしまったところに居合わせ、
私とその他に近くにいた中国人のカップルが助けてあげたところ、
「Merci」の一言もなく立ち去られたこともあった。
でも、これは概して年配の方の傾向であり、フランス人の友人にこの話をすると
「それは、確かにそう。」と認めることが多い。
それでは一方で何故『NO』と思うのか。
それは一般的に若い年代の人たちに対してそう思う。
お店で働く店員さんたちは、フランス語が片言しか話せないとわかると
なんとか英語で会話をする努力をしてくれる。
道ですれ違う際に目が合ってこちらがニコッとすると、向こうもニコッとしてくれる。
道路工事しているおじさんたちも、私に向かって「Ca va?(元気?)」と
声をかけてくれることもある。
大学時代に訪れた時とは大違い。
なので、フランス人が皆感じが悪いとは一概には言えない。
フランス語の先生に、まず一番初めに言われたことは、
「フランス人はとてもIndividualisticでPersonalである」ということ。
十何年同じアパルトマンに住んでいても、
お隣さんとはあいさつする程度の仲以上にはならないことは当たり前だそうだ。
日本も最近ではそれほど「ご近所付き合い」というのはないのかもしれないけど、
たまにゴミ捨て場で会って立ち話....なんてことはフツウにある話。
でも、ここフランスでは(特にパリでは)、有り得ないことらしい。
文化の違いって面白いよね。
外から見るフランスと中から見るフランスにはやはり色々な意味で違いがある。
これからももっと、「フランス」のこと、「フランス人」のことを知っていきたいな。
皆様はフランス・フランス人に対してどんなイメージをお持ちですか?