昨日は
「夏至の日」。
一年中で一番日が長いこの日は、フランスでは1980年代から
「音楽の日」と呼ばれており、フランス全土にわたって、
ミュージシャンたちが街中で演奏をする。
通称、
fete de la musique (音楽の祭り)。
この日ばかりは、全フランスが音楽のステージに変わるのだ。
ジャンルはさまざま。
クラシック、シャンソン、ジャズ、ブルース、ロック、HIPHOP、ポップス、カントリー、民族音楽....etc.etc... フランス人のみならず、世界各国からミュージシャン達が集い、
夕方頃から翌朝の明け方まで演奏が続けられる。
事前にインターネットで下調べをしていた私たちは、一番賑やかなサンジェルマンデプレ地区へいざ出陣!街のあちこちで演奏が行われているため、メトロ(地下鉄)もこの日だけ有効の何回も乗り降りできるチケットを2.5ユーロ(約380円)で発売。通常は一回乗車当たり1.4ユーロ(約210円)だから、かなりのお得。既にメトロの駅構内、電車内は人でいっぱいで、知らない人同士でも歌を歌いあったりして、そりゃもう大騒ぎさ~。
サンジェルマンデプレ駅を降りたら、既にあちこちで音楽が聴こえてくる。
あいにく昨日はお天気が悪く、途中で雨が降ってきてしまったりしたけど、
とにかく私たちは色々な音をたどりながら歩きまわり、様々な音楽を楽しんだ。
中にはまるでX-Japanのように化粧しまくって上半身裸でロックを歌っているグループも。
超フランス訛りの英語で
マイケル・ジャクソンの"Beat it !"を歌っているグループのまわりに一番人だかりができていたのには笑えたね。しかも、みんな一緒に歌ったり、踊ったり。
大きな会場とかへ行くと「プロ」なども演奏しているらしいんだけど、私たちがまわった街頭ではそういう人にはめぐり合わず、とりあえずみんな「アマチュア」という感じだったな。
いずれにせよ、一年で一番日が長い日に国をあげて
みんなで音楽を楽しもう!というコンセプト自体がなんかいいなって思った。
フランスは芸術を愛する国というのが伝わってくる。もはや「文化」だもんね。でも聞くところによると、この夏至の日のfete de la musiqueはアフリカ・モロッコ・チリなどにも広まって、現在では
世界250もの都市でも行われているらしい。
日本では、それに似たものと言ったら....なんだろうね。
昔あった「原宿の歩行者天国・竹の子族」とか?
やばい、年がバレる。しかも全然似てもいないか。
ご興味のある方は、来年はこのフランスの
fete de la musiqueで演奏されてみては?