最初に日本のゲストに招待状を送った時にまず聞かれたのが
「何、着ていけばいいの?」
フィリピンのウェディングは、
大きく分けで2つの「ドレースコード」があり、
それらは必ず招待状に記載される。
①Formal Filipiniana (フォーマル・フィリピニヤナ)
フィリピンの正装は、パイナップルやバナナの繊維で作られた繊細な生地を使用した
「バロン(男性用)」や
「フィリピニヤナ(女性用)と呼ばれるものである。
これらの生地も何の繊維質かによってランク分けがされており、一番ランクが高いのがパイナップルの繊維から作られる
「Pina(ピニャ)」と呼ばれるもの。続いて、パイナップルとバナナの繊維を合わせた
「Pina Jusi(ピニャ ホゥスィ)」がきて、最後がバナナの繊維質だけで作られた
「Jusi(ホゥスィ)」とつづく。
バロンの特徴は、繊細な生地はもちろんのこと、前の部分にほどこされるかなり凝った
手刺繍。これは本当に見事なものである。
女性用のドレスは、
大ぶりな袖が特徴。ただ、バロンほど着られる機会は少なく、男性はバロン、女性はフツウの長いイブニングドレスを着ることが多い。
ちなみに、バロンの下には
必ず白Tシャツ(長袖でも半袖でもOK)を着ます。そうしないと、中がスケスケ~♪
②Formal Black tie (ファーマル・ブラックタイ)
もう一つ一般的なドレスコードが、欧米でも通常着られる
ブラックタイ。
この場合は、女性は長いイブニングドレスを着ます。
「黒」という色は、
タイでの結婚式では絶対に着てはならない色(黒はお葬式の色だから)ですが、アメリカ文化が強く普及するフィリピンでは「フォーマルな色」とみなされるので問題ナシ。
どちらのドレスコードにせよ、新郎は必ず「バロン」を着ます。
私たちの結婚式のドレスコードは「Filipiniana Barong(フィリピニヤナ バロン)」で、すなわち男性がバロンで女性はイブニングドレスまたはフォーマルなドレス。
私の父も義兄たちも、皆「バロン」を着ました(みんな、なかなか似合ってた!)。
列席者のうちの私のとある友人が、
「フィリピンの正装は『アロハ』」と誰かからガセネタを聞き、危うくアロハで登場しそうになったとか。
アロハとバロンはかなり違いますよ。
ちなみに、フィリピンに行けば既成のバロンは約3000円くらいで売っているし、
5000円も出せばオーダーメイド(通常は1日あれば出来上がる)もできます。
バロン姿、なかなかカッコイイと思いません?
さて、次の掲載では
Reception披露宴の様子をご紹介しましょう。
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