実は、パリに来てからまだ「おおぉぉ、やっぱり本場のクレープは違うね!」と思わせるような
本格クレープにまだ出会ってなかった。街中に多くの
『クレープスタンド』はあるが、
生地もそれほど薄くなくてネチョッとした感触でおいしくない。
そんな愚痴をJ-kunのフランス人の同僚にこぼしたら、
クレープなら『モンパルナス』に行かなきゃ!と。日本の観光ガイドブックには、
『モンパルナス』と言えば、19世紀~20世紀にかけて著名な小説家・画家たちが集った街で、今でも多くのアトリエがあったり、著名人が眠る
モンパルナス墓地、そしてヨーロッパで2番目に高い(一番目はどこなのか???)ビル;
モンパルナスタワーがあったりとその程度の情報しか載っていない。
実は、モンパルナスはそれ以外にも
クレープ専門店「Creperie」が多く並ぶエリアとしても知られている。
中でもこの
Rue du Montparnasse(モンパルナス通り)に入ると、ズラズラズラ~ッとCreperieが。
クレープとは、
フランス北部・ブルターニュ地方が発祥の地であり、昔ブルターニュからパリへの電車がこのモンパルナスに発着していたという。そして、ブルターニュ地方からパリへ移り住んだ人々の多くがこのモンパルナスに住みつき、Creperieを開いたとか。事前のインターネット検索で、中でもとっても人気があるCreperieが
『Creperie de Josselin』( 67, Rue du Montparnasse )と呼ばれるところだったので、J-kunとそこへ目指していざモンパルナスへ。
そしたら、見事に
夏休み中でお休みだった。あら残念。数軒先に、姉妹店のPetit Josselineというクレープ屋は開いていたが、ちょうど私たちが行った時間帯(3時半)はランチとディナーの間の休憩時間だった。ちなみに前にもご説明したが、7月・8月はフランスは日本と同じで夏休みシーズン。ただ、日本とちょっと違うところが
多くのレストランやカフェなども7月中旬から8月いっぱいと夏休みをとるのだ。なんともフランス人らしいというかなんというか。なので、今のパリの街中は(観光地以外は)静まり返っている。
では、と気をとりなおして、すぐに目にとまったお向かいにあった
『La Creperie bretonne』(「ブルターニュのクレープ屋さん」という意味)へ。
56, rue du Montparnasse , 75014 PARIS
昼の12時から夜の12時まで毎日オープン!
メニューをもらって早速注文♪
モッツァレラチーズ・トマト・バジルの入った
ガレット(そば粉で作られたクレープ)、ベリージャム・バニラアイスクリームの入った
クレープを頼み、飲み物はブルターニュ地方の名産である
シードルを。
こんな感じでございました。
ガレットはパリッとした歯ごたえで、と~っても美味!
クレープも超薄で繊細な味。うま~♪
これぞ本場の味だ~!!!。
しかし、一つだけ私の口に合わなかったものが。
それは
「シードル」。一口飲んだ感想は.....
えっ?これって『ぬかみそ』の味??!!
というわけで、残りはJ-kunがグイ~ッ。彼は「これがシードルの味だよ。」などと言っていたけど、私の知るシードルの味とは、
メルシャンとかから出てるフルーティーなアップルサイダーちっくな味。ようはあれこそが
邪道ってことだったのか。
このCreperie bretonneでこれだけおいしかったのだから、評判の高いCreperie de Josselineは一体どんな味なのか?!夏休みがあけたら、敗者復活戦?!で再度行ってみることにしたので、そのご報告は必ずやしますね。
いずれにせよ、パリで本格クレープを食べたかったら、ぜひ
モンパルナスへ。
写真はヨーロッパで2番目に高い「モンパルナスタワー」。見た目はフ・ツ・ウ。こんなのだったら日本にいっぱいあるよね。でも最上階の展望台から一望するパリはキレイらしいよ。