もともと美術系に弱いワタシではあるが、
クロード・モネだけは何故か昔から好きだった。あの、ボヤボヤした微妙な色使いがなんとも言えず好きなのである。そんなモネの家が、パリから北へ約75kmにあるセーヌ河畔の静かな町
Giverny(ジヴェルニー)というところにある。前々から、「(花が満開な時期である)5月~6月あたりには絶対にモネの家に行くといいよ!」と言われていたが、結婚式だなんだと色々と忙しかったので結局のびのびに。そして、先週末、ポカポカ陽気だったのでいざジヴェルニーへ。
Les Jardin et Maison de Claude Monet
Paris St. Lazare駅から列車で約45分、Vernonという駅にたどりつき、そこからモネの家まではタクシーかバスで。絵を描くための刺激と環境を求めてセーヌ河畔を転々としていたモネは、ジヴェルニーの豊かな自然と水辺の風景に魅せられて、43歳でこの地に移り住んだ。以来、86歳の生涯を閉じる1926年までジヴェルニーで暮らしたと言われている。その言葉通り、モネの家は街の中心からかなり離れた静かな場所にこつぜんと姿を現した。一家の住まいだった母屋自体は、それほど大きなものではなく、今も内装や家具は当時のままに再現されている。中でも日本が大好きだったモネの400点も越える「浮世絵」のコレクションは見事なもの。
歌麿、広重、北斎など、日本でもなかなか見られない数々の作品は家中に飾られている。
でも
やはりモネの家の見どころは、園芸家でもあったモネ自身が作った庭。
今の秋の季節には、
ひまわり・コスモス・ダリヤなどが満開だった。
鮮やかなオレンジの秋桜(コスモス)は、いかにも秋らしい。
そして日本をイメージした「水の庭園」。
残念ながら、蓮の花は数える程度しか咲いていなかった。
これが満開の時期は、それはそれは素晴らしいんだろうね。
何よりも驚いたのが、その
花の種類の多さ。ダリヤ1つとっても、とにかく色んな種類がある。
まぁ、これはフツウとして....
こんなマーブルのものや....
こんな、びろびろした花びらのものも......
こんな、真紅色のものも.....
しかも、どれも大きい!!!
もちろんこの他にも、今まで見たことのない花や植物もいっぱい。
J-kunと一緒にどっちが「もっと面白いもの」を見つけるか競争状態。
枝に沿って規則正しくなる赤い実。
花なのか枝なのか?!
まるでドレッドヘアー。
こんな姿でも、ものすごくいい香り♪
そんなこんなで、花のことなんて全然知らない私たちでさえ、気づいたら2時間も庭の鑑賞をしていた。「こんな庭だったら、毎日絵が描きたくなるよねぇ」なんて、絵も描きもしないのに言ってみたり。
秋の『モネの家』もなかなか良い。
来年は、バラとフジが満開の季節にもう一度ここへ来てみようと思う。
もちろんモネの家に行ったら、近くの教会にモネの眠るお墓参りもしておきたい。
自然いっぱいに囲まれたジヴェルニーで、安らかに家族とともにモネは眠っている.....。
*「モネの家」へは、Vernon駅からの交通の便が悪いので、ツアーに参加されることをおすすめします。