昨日は11月第3週木曜日;
『ボジョレー・ヌヴォー』解禁日。
皆様は、今年のボジョレー・ヌヴォーをお楽しみになられましたか?
日本にいた頃は、毎年この時期に出るボジョレーが楽しみで、
解禁日にはお祭り騒ぎで友達と飲みに行ったことを思い出す....。
気づいてみれば、パリに移り住んでからあまりボジョレーワインに触れることがないな.....と思いながらも、この
『ボジョレー・ヌヴォー』に至っては、本場フランスなんだからとさぞかしすごいイベントが行われるのでは?他のどの国より一足早く楽しめるのでは?などなど色々考えていた。
しかしその実態は.....。
◆実態その①◆ 解禁日
フランスでも『ボジョレー・ヌヴォー』の解禁日は、毎年11月第3週の木曜日。
パリでも" Beaujolais nouveau est arrive " 「ボジョレー・ヌヴォー、入荷しました」という貼紙があちこちのスーパーやワイン屋のウィンドーに貼り出されていた。日本は時差の関係で、フランスよりも早く解禁になるということになる(この時期のフランスと日本の時差=8時間)。
◆実態その②◆ フランス人のボジョレーワインに対する意識
フランス人の友人いわく、『ボジョレー・ヌヴォー』は軽くてガブ飲みするためのワインらしい。彼らにとっては、やはり深いコクのあるボディーしっかりな『ボルドー・ワイン』がピカイチ。そもそも、その年の9月に収穫したブドウをMC法というブドウを急速に発酵させる技術によって作られて2ヶ月後の
11月に出荷されるボジョレー・ヌヴォーと、何年もしっかり熟成して作られたボルドー・ワインを比較するのに無理があるんだけど。
◆実態その③◆ フランスでのお値段
そんなわけで、フランスでの『ボジョレー・ヌヴォー』のお値段は、一番高くても一本あたり5ユーロ(約800円)!!!安いものでは、2.5ユーロ(約400円)なんてものも。ありゃ?
ちなみに、日本でもそのカラフルなラベルが大人気の
ジョルシュ・デュビュッフ社のボジョレーヌヴォーは、1本4.6ユーロ(約740円)也。
◆実態その④◆ ボジョレー・ヌヴォーの輸出国No.1
これはお察しのとおり、わが国『日本』がこの『ボジョレー・ヌヴォー』のNo.1カスタマーで、なんと輸出量の50%を日本が占めるらしい。ビックリだー。
と次々と明かされる実態。
半分ショッキング、でも半分なんだかおかしな気分に。
そして改めて、バブル時期にこの『ボジョレー・ヌヴォー』を日本に普及させた企業の
マーケティング力に感心してしまった。マーケティングひとつで、ここまでブランドイメージをあげ、
プレミアムな価格設定も可能にできるのだからスゴイよね。
「今年は例年になく良い出来!」なんて言われたら、飲まずにはいられなくなってしまうもんね。
なんだかんだ言いながらも、やはり
今年の『ボジョレー・ヌヴォー』を飲みたくなったワタシ。
ジムの帰りに一本購入して、夕食にてJ-kunと一緒に乾杯!
いつもなら、グラス2杯は(赤くなりながらも)軽く飲めるようになっていたはずなのに、
何故か昨日はグラス1杯で既に頭の中がホワワ~ン。
見るもの、聞くもの全てがおかしくて、ひと晩中笑いこけてた。
デザートにあたためた
ミンスパイも、オーブンから出した時に手からすべり落ちて床にべちゃっ。
そのつぶれたミンスパイを床にベタ座りしながら眺めて、また笑いがとまらない。
J-kunに、もう危なっかしいからここに座ってなさい!とソファーに座らされ、
ワタシはそのまま倒れこんで10秒もしないうちに夢の中へ。
これだけ酔えたのだから、それはそれで良いことにしよう...。
『ボジョレー・ヌヴォー』について、さらに詳しくはこちらへ。
ボジョレー - Wikipedia