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ブルゴーニュ地方・Beaune ボーヌからA6の高速に乗りパリ方面に向かう途中、D980を北上して山の中をぐんぐん進んでいくと、森に囲まれて静かにたたずむ修道院が現れる。
鳥のさえずりと、木々が風で揺れて葉が重なる音、そして泉から水の流れる音だけが響く。
この平和な空間に静かにたたずむのが、ユネスコ世界遺産の1つである
『L'Abbaye de Fontenay フォントネー修道院』である。
ここフォントネー修道院は、1118年に聖ベルナルドによって建てられ、世俗を離れ聖ベネディクト(6世紀)の戒律のもとに、
「祈り、働け」の禁欲生活を重んじるカトリック教シトー会の最古の修道院。よって、外観・内装ともに華美な装飾は一切ない。
ここで共同生活を送っていた修道士たちは、禁欲の象徴として「白い修道服」を着て、毎日祈り、
そして自給自足の生活を送った。
聖堂に入ると、他の教会との違いがひと目で分かる。
思わずJ-kunと二人で「おおぉぉぉ~」と声を出してしまった。
本当に、無装飾。
この時代は華やかなロマネスク様式の開花期であったが、創立者の聖ベルナルドはその華麗を否定し、修道院は無装飾、簡素なものとし、自己のもつ修道生活、特に「祈り」の重要性を強調し
視覚からくる必要以上の想像を掻き立てるものは全て拝した。
ただ、聖ベルナルド死後、修道士たちの願いで、共同墓地につながる聖堂の出口に
フォントネの我らの聖母像だけが作られた。
聖堂のすぐ隣りには共同寝室があり、聖ベネディクトの戒律により、全ての修道士たちは同じ場所に寝ることが定められ、修道士の階級関わらず皆がこの1つの部屋で地べたにワラをしいて睡眠をとった。その共同寝室を抜けると、
Cloisters クロイスターと呼ばれる回廊が現れる。
ここフォントネー修道院に限らず、どの修道院にもこの「クロイスター」は修道院の真ん中に設けられていて、そこは修道士たちの瞑想の場という役割を果たしている。修道士たちが自分達の心の声を聞き、自分としっかり向き合うことのできる、とても大切な場所なのだ。
写真に写ってる
怪しいグラサン男は、J-kunです(笑)。
私:「自分の『心の声』を聞いた?」
J-kun:「うん、『お腹空いた』って。」
まぁまぁ、それも正直な『心の声』だわな(笑)。
このフォントネーの修道院を訪れ、
とても身も心も引き締まる思いがした。
私たちは恵まれた環境に生まれ、衣食住に困ることもなく、欲しいものは手に入り、
どんどん
「贅沢慣れ」してきてしまっているもんね。
日々感謝の心を忘れずに、シンプルライフを。
こうして私たちのブルゴーニュの3泊4日の旅は終わりました。
白状すると、フォントネー修道院の帰りに白ワインの産地Chablis シャブリに
ちょっとだけ寄りましたがね(笑)。でも、ワインは8本しか買いませんでした。
って、お~い!贅沢しとるやんけ~。(←自分ツッコミ)
9月も今週で終わり。もうすっかり秋ですね~。
読書の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋!!!
好きだな~、この季節♪
こちらは、フォントネー修道院の門の壁に立派にはってた赤いツタ(ツタだよね?)。
見事な赤!!!美しいね~。
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