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ロワール古城巡り:<3> レオナルド・ダ・ヴィンチに会いに
シャンボール城から西に56km行ったところに、ロワール川沿いの丘に建つお城がこちら
Chateau d'Amboise アンボワーズ城。
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このお城は、ルネッサンス建築を広めたフランソワ1世が4歳から1515年王位に就くまでの幼少時代を過ごしたお城で、ロワール渓谷の中で始めてイタリア様式の建築を取り入れたお城と言われている。
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防衛目的にも使用されていたこのお城の入り口には、衛兵の間、衛兵の巡回路なども。
昔はここからロワール川を通じて敵が来ないか見張っていたんだね。
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そして、これは騎馬のまま登れた塔「ミニーム塔」からの眺め。
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お城に隣接して建つのが、こちらサン・テュベール礼拝堂。
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猟師の守護聖人であるサン・テュベールに捧げられた礼拝堂で、入り口、そして礼拝堂内には様々な動物の細かな彫刻が施されている。
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そして礼拝堂の中へすすむと、そこに静かに眠るのが.....あのレオナルド・ダ・ヴィンチ。
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レオナルド・ダ・ヴィンチは、1516年にフランソワ1世によりフランスに招かれ、このアンボワーズ城から徒歩5分ほどのところにあるClos Luce クロ・ルセ館(「クルー館」とも呼ばれる)で年金を受けながら余生を過ごした。
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そして、1519年5月2日にこのクルー館で生涯を閉じ、彼の意志によってアンボワーズ城に埋葬されたという。
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残念ながら家の中は撮影禁止で写真は撮れませんでしたが、彼の書斎、寝室、作業場、ダイニングルームなど、まるで彼がまだ生活しているかのように再現されている。そして家中に彼の「言葉」があちこちに賭けられていて、彼がどのように余生を過ごしたか肌で感じられているようになっている。J-kun共々、感動!!
その中でも、私たちの心に響いた言葉がこちら。


" Une journée bien remplie donne un bon sommeil.
Une vie bien remplie donne une mort tranquille."

『充実した日々は、いい眠りを与える。
充実した人生は、安らかな死を与える。』


彼が充実した人生を、そして静かに最期を迎えたことが想像できるよね。
彼の代表的な作品は「最後の晩餐」「モナ・リサ」などの絵画が知られているが、彼は建築家でもあり数学者、技術者でもあった。このクルー館の地下には、彼が手帖に残した数々の発明案を元に、IBMが作成した様々な機械が40ほど展示されている。既に彼は、自転車・車・ミサイル・軍艦・船・水あげポンプなどなどのアイディアを当時から持っていたんだね~。恐るべし、天才。
J-kunと私は「ダヴィンチは、たぶん未来から来たエイリアンでタイムマシーンを使って過去へ行ってアイディアを提供していたに違いない...」と(笑)。でも本当にそう思ってしまうほど、今現在使われている多くのものの元となるアイディアを、彼は約530年に既に抱いていていたんだからスゴイよなぁ~。彼の発明機械モデルはクルー館の外に広がる庭にも展示されており、これらは実際に乗ったり、触ったり、遊んだりできるようになっている。
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このClos Luce クロ・ルセ館(クルー館)は、日本のガイドブックにはあまりのっていないようなので(少なくとも私が持っている3冊のガイドブックには載っていません)日本人の観光客もあまり来ないのか、ロワールの古城と違って日本語のパンフレットもおいていませんでした。
ぜひぜひおすすめなので機会があれば行って見てください。
アンボワーズ城からすぐ近くですヨ。
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アンボワーズ城からクルー館までの道のりでは、このロワール渓谷ではよく見かける
山を掘って家にしたものもあるので、お見逃しなく。
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こちら、夜のアンボワーズ城。幻想的だよね~。すばらすぃー。
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さてさて、今回私たちが行ったロワーズの古城のご紹介はここまででございます。
まだまだこの他にもた~くさんの古城がありますので、皆様も色々と楽しんでみて下さいまし。
今までロワール渓谷の古城ばかりのお話をしてきましたが、実はここロワールはワインの名産地でもあります。というわけで、お次の日記ではロワールのワイナリーについてご紹介しますよ~♪
飲んべいさん、乞うご期待!


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