フランスの風が届いたら、応援クリックをお願いします♪
※この旅行記のはじめからご覧になられたい方は、こちらへどうぞ♪→
食通の都
ブルゴーニュの街を歩いていると、中世のハーフティンバーの家に紛れて鮮やかな瓦屋根の建物があちこちにあらわれる。
これがまさにブルゴーニュ独特の
フランドル式の菱形模様の瓦屋根;tiles en losangeである。
「フランドル」とは、旧フランドル伯領のことで、オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部の地域のことを指し、ここはかつてブルゴーニュ公フィリップとフランドル女伯マルグリットの結婚によって、ブルゴーニュ公国の一部となった地域のこと。
フランス王国をしのぐほどの公国の豊かさが、この色彩豊かな屋根瓦からも感じ取れる。
幾何学模様、色合い、全てが青い空にとっても映えてるよね~♪
ブルゴーニュの中で最もこのフランドル様式瓦屋根をふんだんにほどこした建物は、やはりこちら。ボーヌの
『Hotel Dieu ホテル・デュー』。
「神の館」という名のホスピス・病院である。
百年戦争がようやく幕を閉じた頃、行き場を失った雇われ兵士が盗賊化して、ブルゴーニュは荒廃していった。特にボーヌでは市民の3/4は収入もない状態で、貧困と飢餓に苦しんでいた。そこで、市民の士気を高めるために1943年にブルゴーニュ公フィリップの宰相ニコラ夫妻によって建設されたのが、この
「貧しき者のためのホスピス」。これまた美しい色屋根♪
このホテル・デューはホスピス維持のために、周辺にブドウ畑も所有し、現在でもワインが生産されている。そのワインのオークションというのが、別の日記にも書いた、毎年11月第3日曜日をはさんだ3日間このホテル・デューで行われる「栄光の三日間」のこと。
でもまだまだ感動するのは早いですぞ。
同じchambre d'hote ゲストハウスに泊っていたベルギー人夫妻が、絶対にオススメ!!と熱く語るお城があるという。行く予定はしてなかったし、どのガイドブックにものっていない。
でもそこまで熱く語られたら行ってみたくなった。というわけで、最終日に少し早めにゲストハウスをチェックアウトして、いざそのお城へ!その名も、
Chateau de la Rochepot シャトー・ドゥ・ラ・ロシュポ。
ボーヌからD973を南へ約10kmほど行った小高い丘に建つこのお城は、13世紀に建てられたもの。ゲートの中に入るためには、左横の小さな赤い扉を3回たたいて下さいとのメッセージが。まるで物語の世界。
そして中に入ると、美しいお城が目の前に。
ここは、15世紀にはブルゴーニュ公の騎士団であったレニエ・ポとその息子フィリップ・ポによって所有されていた。
もちろん、ブルゴーニュ独特のフランドル式瓦屋根。
お城の中はガイド付きツアーのみで見学可。ガイドはフランス語ですが、日本語のテキストを渡してくれます(さすが日本人観光客、どこまでも出没します!!)。
残念ながら城内は撮影禁止だったので写真はありませんが、とにかく素晴らしかった!
当時の貴族の暮らしぶりを垣間見ることができます。
皆様もブルゴーニュへ行かれる際には、お見逃しなく!!!
さてさて、こうして食に文化に豊かなブルゴーニュへの贅沢旅行(!?)を堪能した後、
私たちはパリに向かったわけですが、ちょっとだけ寄り道をして帰りました。
贅沢をした後には、身も心も引き締めるためにピッタリの場所(笑)。
ブルゴーニュ旅行記の最後を飾るのは、12世紀、禁欲生活を目指して作られたキリスト教・シトー派修道院
『Abbaye de Fontenay フォントネー修道院』、世界遺産でございます。
お楽しみにぃ~。
フランスの風が届いたら、応援クリックをお願いします♪